· 

キャットショーに参加してみよう(2)

*愛猫家・健康志向なあなたこそ、実はキャットショー向き*

 

本日のテーマは「キャットショーに参加してみよう」第2回目です。

「キャットショーに参加してみよう」第1回目では、キャットショーは、参加猫を Judge が審査し Standard に近い参加猫が評価され称える場ですが、キャットショーに参加するためには Standard 以前に、キャットショーに参加できる条件が存在します。 その条件とは、参加する血統猫が「健康である」こと、「欠格(欠損)がない」こと、「ワクチン接種を済ませている」 こと、「被毛等綺麗に保っている」こと、「狂暴ではない」ことなどが挙げられますというお話しをさせて頂きました。

それでは、今回はその条件からお話しをさせて頂きます。

 

まず一つ目の健康体であることは言うまでもありませんよね。

血統猫以前に命ある生き物。Standard以前に健康でなくてはなりません。

健康について、ご説明する必要もないかと思われますが敢えて復習しておきましょう。

健康とは、「身体的」は勿論のこと、「精神的」・「社会的」・「文化的」に幸福であることが健康な状態の定義です。なんか昔教わったことのあるような・・・。動物も人間同様ということですね。

その健康を維持する方法の一つが感染症予防ワクチンの接種、年1回以上の健康診断などですが、そのほかにもゆったりできる猫との共生が考えられた居住空間、フードの嗜好性などもそうです。

キャットショーに参加するためには、これら日常の飼育や関わりなどから健康意識を持ち、コンディションを常に一定に保つ必要があります。健康であることはStandardには記載されていませんが、不健康であれば欠格に該当し失格になります。

 

次に「欠格(欠損)がないこと」ですが、この決まりごとの80%は健康体であればクリアできていますのであまり気にする必要はないかと思われますが追記しておきます。

欠格は不健康以外にも、(しっぽが短い血統猫は除くジャパニーズボブテイルなど)しっぽが折れ曲がっている(鍵しっぽ)猫や指が欠損している猫、骨が欠損している猫(元々欠損している血統猫は除くマンチキンなど)などは欠格に該当しますのでキャットショーに参加出来ません。また、血統猫にはStandardに欠格の記載があります。欠格に該当した場合は失格となります。前述した通り「内外面像」を競い発表する場がキャットショーですから、内外面像に大きく逸れる血統猫も欠格の記載はないものの評価対象外となります。性格が著しく粗暴な猫は「狂暴でないこと」に該当しますので失格となります。

例えば3回Judge(審査員)に噛みついてしまうと、キャットショーの参加資格を失うなど重いペナルティーがオーナー様と猫に科せられてしまいます。Judgeは血統猫を知り尽くしたSpecialtyな存在ですから、失格にならないようにある程度猫の性格を見抜き噛まれないように予防に努めるJudgeもいます。反対にキャットショーに不向きな猫も回を重ねる度にキャットショー向きの性格に近づけてくれたりもします。このように性格的なところも日常の飼育や関りなどから配慮していかなくてはなりません。この性格面をクリアしていくためにも、コンディションを一定に保つ訓練が必要になります。

キャットショーの醍醐味である被毛の美しさもStandardには記載はありませんが、被毛をゴージャスにJudgeや他の参加者に披露し、よりStandardを強調させる、人間でいう化粧(グルーミング=スタイリング)が必要になります。日常でのブラッシングやシャンプー(=グルーミング)、スタイリングが大切になります。サイベリアンで言いますと何時ものゴージャスな被毛を、よりモフモフさを強調させることでサイベリアンらしさを魅せつける、そんなグルーミング、スタイリングのテクニックが必要になります。

 

これらは、直前に実施しても意味がなく、常日頃からオーナー様の飼育や関わり方などがキャットショー当日にダイレクトに反映されますので、オーナー様が常日頃から猫ちゃんを大切に大切にどれだけ愛情をかけているかがキャットショーではわかってしまいます。どれほど愛情を込めていますと口で言っても、被毛管理がきちんとされていなかったり、不健康であったりしてはキャットショー以前の問題になってしまいます。

 

もうお気づきになられたかと思います。

キャットショーに参加するということは、日々のケアの積み重ねをお披露目する場ということであり、美しい立派な血統猫やHHPのStandardをより強調するための工夫をお披露目する場であり、オーナー様の愛情をお披露目する場なのです。

言い方を変えますと、キャットショーに参加するということは、日々の飼育や関わりなどの集大成に加え、グルーミングなどのテクニックをJudgeや他の参加者にお披露目するということです。

愛猫家・健康に配慮している健康志向なあなたこそ、キャットショー向きです。キャットショーに参加して、可愛い我が子をJudgeや他の参加者にお披露目してみましょう。

 

最後に、「キャットショーなんて猫が可哀そう」と言う方も中にはいらっしゃいます。

最後までお読みになられた皆さまはこの表現は間違いというのが理解できていると思います。この表現は、日々のケアの中で可哀そうな猫にしてしまったという事実を自ら公表しているみたいなものです。

当然のことですが、キャットショーに参加するということは、健康管理・病気予防の上に成り立ちますので、キャットショーに参加するしないに関わらず、「猫が可愛そう」という他人目線での表現ではなく、当事者であるあなた様自らが日々のケアから「可哀そうな血統猫に仕上げることのないように」、健康管理・病気予防に配慮してあげて下さい。その積み重ねがより血統猫の素晴らしさを強調することに繋がります。それが血統猫と共生するあなた様の責務です。

 

次回は、コラム「キャットショーに参加してみよう(3)」は、キャットショーについて少し具体的なお話しをしていきたいと思います。次回もどうぞ宜しくお願いします。

 

 

※一般の方を対象に簡単にわかりやすく説明することに焦点を当てているため、実際のシビアなショールールに照らし

合わせると若干異なる説明が成されている場合があります。ご指摘も多々あるかと思われますが趣旨をご理解頂き、何卒ご容赦下さいますようお願いします。