動物福祉とは、動物が精神的・肉体的・社会的に充分健康で、幸福であり、環境とも調和していることを言います。自分の気持ちを思うままに、気の向いた時だけ可愛がることは、動物の福祉が満たされているとは言えず、可愛がっている=福祉に配慮しているとは言い切れません。
動物も人間も命あるものであり、感覚があります。人間以外の動物の基本的ニーズ(生理的・環境的・行動的・心理的・社会的)は人間と共有しています。飼育下或いは人間によって制限された環境にいる動物たちは、これらのニーズを自身で充たすことが出来ませんので、人間には、その様な動物ができる限り快適に苦痛を受けずに生活が出来る様にする義務と責任があります。
5つの自由とは、1960年代の英国で、家畜の劣悪な飼育管理を改善させ、家畜の福祉を確保させるために、その基本として「5つの自由が定められました。
現在では、家畜のみならず、ペット動物・実験動物等あらゆる人間の飼育下にある動物の福祉の基本として世界中で認められ、EUではこれに基づいて指令が作成されています。
※「公益社団法人日本動物福祉協会」より抜粋